【映画の感想】ルイの9番目の人生
ルイの9番目の人生
★★★
The 9th Life of Louis Drax
2016 イギリス・アメリカ・カナダ
監督:アレクサンドル・アジャ
タイトルからして何だか意味深な感じがして見たい!!と思っていました。
まぁ~ ルイ役の子がカワイイですよ。
目がめちゃくちゃデカい。髪型もイイ。
着てる服やパジャマもことごとくカワイイ。
生まれてから9年間、毎年一回は死にかけるほどのアクシデントに
見舞われ、それ以外にもケガや食中毒など不運に遭ってきた少年ルイ。
9回目の誕生日に崖から転落し、昏睡状態になったルイの回想と、
ルイの担当医になったパスカルの周りに起こる奇妙な出来事
などをファンタジー要素を絡めつつ描いております。
いったいなぜルイは不運に見舞われてきたのか?
ルイが転落したと同時に行方不明になったパパはどこへ行ったのか?
事件の真相が少しずつ明かされていきます。
とても賢くて、皮肉屋というかどこか冷めているところのある、ルイ。
精神科医のペレーズ先生とのカウンセリングでの
自分の飼っているハムスターについての「処分権」が
あるから殺していいという話が印象的でした。
ああいうカワイイ子が、平然と殺しを肯定すると
急に怖さが際立つ気がします。
この話、見終わってみると
なんだ~、結局そうですよね、と思うんですけど
ファンタジーっぽいところや、詩的なルイの語りが
あることで、ファンタジー的な原因があるのでは?
とか何か超常現象的なことが真実に関係しているのでは?
と思って見ているため、楽しめました。
あのセクシーイケメン俳優、ジェイミー・ドーナンが
ルイの担当医パスカル先生役でした。
パスカル先生はルイのママ、ナタリーに好意を抱き
お互いに既婚者ではありますが、関係を持ってしまいます。
まぁ、あの美人ママは魅力的ですよ~。
しかも、あの自分を演出できる能力!!
あれは、確かに「頼られたい」とか思っちゃうかもね~。
「助けてあげたい」「幸せにしてあげたい」的な?
アホですな~。
まんまとハマっておりましたな、パスカル先生。
いやぁ~ やっぱり美人って得ですよね。
そしてコワイですよ~。計算高い美人は最強ですよ。
ルイが何回も死にかけて生きてきた人生の中で
この9番目の昏睡状態の人生が一番幸せというのは
すごく切なくなりました。
ルイを本当に愛してくれたパパとの
お別れのシーンでの会話はパパのセリフもステキで
泣いてしまいました。
ある意味怖くて、切なくて悲しい物語ですが
なかなか良かったです。