【映画の感想】検察側の罪人
検察側の罪人
★★★★★
KILLING FOR THE PROSECUTION
2018年 日本
監督:原田 眞人
見ましたよ、見に行った9月4日時点では平日の昼間にも関わらず
けっこうな観客数でしたよ。
個人的に二宮和也出演という理由で見に行きました。
カズナリさんが見たいがために・・・
それを除いても、なかなかの見応えある作品でした。
いやー、怖いですよ・・・。
やってもいない事をやったように仕組まれてしまう恐ろしさったらないですよ。
真実を自分の都合良いように捻じ曲げることが可能な立場にいる人間が
実際にそんな行動に出てしまうというね・・・
正義とは?善悪とは?と考えさせられる内容でした。
木村拓哉は、私の中ではいつもただカッコいい役をカッコつけて演じる人でしたが、
今回は社会的地位も高く有能な検事だけども、
家庭が上手くいってないところとか
自分の中の正義や個人的な復讐のために暴走するところなど
珍しく汚れた役を演じていて新鮮でした。
まぁ、汚れても木村拓哉ですけど。
そして二宮和也ですよ。私は好きというフィルターをすでに通して見ているため
どう見たって良く見えてしまうのですが。
今回も素晴らしかったですよ。
この人はあんな小柄でかわいい顔してて、バラエティ番組などでは見せないのに
役者となると、周りを圧倒するような迫力や色気だしてくるんですよ~。
あのブチギレシーンだけでも金払った価値はありましたね。
吉高由里子との相性も良いと思います。
二人で同じ画面にいて収まりが良いというか。
しかしこの映画、色んな俳優さんが出ておりますが
私の印象に一番残ったのは松倉役の酒向芳という人でした。
役なのはわかっていますが、ああいう人にしか見えない・・・
他の作品での酒向さんを全く知らないため、
余計にああいう人をどっかでとっ捕まえてきたんじゃないか?
ってくらいにハマっていました。
ホントに気色悪いし、怖いわ。
近所に住んでいたら引っ越すレベルで。
刑事事件の担当をする検事さんたちが、
ああいう人たちと向き合わないとならないのは怖かったりするのでしょうかね?
自分たちとは真逆の人生を歩んできたような人たちと
机一つ挟んで向かい合ってさぁ~。
そりゃお金いっぱいもらわないとやってらんねぇなー。
なんて色んなことを考えてしまう作品でした。
スッキリ ハッキリした終わりではないし、
決していい気分にはならない映画ですが
見て良かったと思う作品でした。