【映画の感想】スリー・ビルボード
スリー・ビルボード
★★★★★
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
2017 アメリカ
監督:マーティン・マクドナー
スリー・ビルボード 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/06/02
- メディア: Blu-ray
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いやー、良かったです。
とても良い作品でした。
決して楽しいとか感動的、というわけではないですが
間違いなく心に残る名作だと思います。
フランシス・マクドーマンド演じるミルドレッドが兎に角カッコいい。
あの髪型やつなぎの服も良い。
娘をレイプし、殺し、焼いた犯人をいつまでも逮捕できずにいる警察。
腹が立ちますよ、やりきれない怒りが込み上げてどうしたらいいかわかりませんよ。
どんな相手にどんな批判をされようと戦い続けるって・・・
女性がですよ、一人でですよ。
その強さがカッコ良すぎます。
あの署長(ウディ・ハレルソン)がした事はミルドレッドとは関係ないとはいえ
なんてタイミングでやらかしてくれてんだよー!と思ってしまいました。
ミルドレッドとは対照的な戦わない、という選択。
理解はできますが、すっかりミルドレッドに肩入れしている私は
共感できないのでした。
この映画、主演のフランシス・マクドーマンドが素晴らしいのは言うまでもないですが
ディクソン役のサム・ロックウェルがまた素晴らしいです。
アホでしょうもない男ですが、自分の行いを悔い改め行動に移していきます。
サムはこの役の為なのかは不明ですが、ちょっと太ってましたよ。
この作品で、アカデミー賞でも認められて本当に良かったです。
サム・ロックウェル好きとしては、ものすごく嬉しかったです。
ラストのミルドレッドとディクソン二人が車を走らせながら会話するシーンは
なんだか泣けました。
2人がこの後どうするのかはわかりませんが。
これは映画ですけど
現実に、真犯人が見つからずに苦しみ続ける人々がいるっていう
この世の中にモヤモヤするばかりです。
『スリー・ビルボード』30秒TVスポット(アカデミー賞®受賞)