【映画の感想】ゲット・アウト

ゲット・アウト

★★★★★
Get Out
2017　アメリカ
監督：ジョーダン・ピール

冒頭から怖かったです。
ドキドキですよ～。
幽霊とかそういうたぐいの恐怖ではなく、人間の怖さ。
狂気に対する恐怖ですよ。

 白人の彼女（ローズ）の実家へ初めて行くことになった黒人の青年クリス。
今や、白人と黒人のカップルなんて都会に行けば行くほど
珍しいことではないでしょうが、そんな今でもまだ
根深い人種差別問題に斬新なアプローチを試みた作品なんでしょうか。

結局のところ、黒人に対する憎しみとかではなく
肉体的に優れている事の多い彼らへの憧れや嫉妬が
元になっているっていうのも何だか斬新な気がしました。

クリスを演じたダニエル・カルーヤの、涙で充血した目を見開いた
鬼気迫る表情はとても印象的でした。

彼女の実家で働く使用人の黒人女性と男性も奇妙でコワすぎますよ～。
キャッ！！って言っちゃうよ～！！

しかしまぁ、頭のおかしな家族が怖すぎて気色悪くて嫌だ～。

ローズの弟役で、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ出てた。
またこういうイカレた人の役でしたよ～。イカレっぷりが板についてきましたな。

もう助かる道はどこにもないようなギリギリで反撃に出たクリスが
イカレ親父を鹿の角で刺した時は、思わず「やったー！！」と
声に出してしまいましたよ。（家で見てて良かった）

美人だけどしゃくれてる彼女のローズ、マジで怖いんですけど～。
ラストは、持つべきものは頼りになる友人だってことですかね。

ただ、あのアンドレだっけ？あの子も誰か助けてやってほしい。

久々にオモシロコワイ傑作でした。

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